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桜のような絶対的な美しさ 、芥子のように毒がある ・・・泡沫の夏 9話まで

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台湾ドラマ「泡沫の夏」9話まで視聴。
思いっきりメロドラマでドラマティックなこの「泡沫の夏」に、夢中なワタクシ・・・
色々突っ込みながら、愛おしく視聴しております。

夏沫(バービィー)があっという間にスターになるのもストレスフリーでいい感じ。
韓ドラ「グロリア」ではグロリア(ペ・ドゥナ)がスターになるまでが、長かった・・・
あまり長すぎるのもイライラするのですが、
夏沫は洛煕(ホァン・シャオミン)、歐辰(ピーター・ホー)のバックアップがあり(笑)
あれよあれよという間にスターに。いいですねぇ、この展開の早さ。
このドラマは自己存在を確立するために、職を極めるというような主題ではないのですもの。
夏沫は流されるまま、お膳立てされるまま、スターになるんですよ。
彼女は自分の存在意義なんか、悩むことはこれっぽちもない。COOLですよ。

この夏沫というキャラクターが、私にとって一番ミステリアスな存在です。
洛煕や歐辰は健気だなぁ~、いじらしいな~とある意味分かりやすいキャラなのですが
夏沫はムズカシイ。それがこのドラマを面白くさせているのかもしれない。
彼女を見ていると「白夜行」の雪穂を連想します。
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1話から、夏沫は二人の(いろいろ屈折している)王子さまに激しく愛されていきます。
でも彼女の表情を見ていると、愛される喜び、自信、相手を慈しむ感情が感じられない。
ただ、あるがままを受け入れていて、見ようによっては
いかに激しく彼らにかき抱かれても、その瞳は冷めていて、不機嫌。
彼らの求愛にちーっとも心を動かされないのです。

中国5000年の歴史で登場する「傾国の美女」とは夏沫のようであるかもしれない。
美貌や性格ではなく、ただ不機嫌な冷たい女の微笑みを見たいがために
王たちは彼女の関心を買うために、国を滅ぼしてしまうのかも。

「泡沫の夏」の夏沫は王子さまたちから「氷の女王」と呼ばれ、
彼女が微笑むだけで、洛煕や歐辰は幸せという表情をするんだよなぁ~
とにかく彼女に振り向いて欲しいから、激しく求愛して、なりふり構わず手助けをする。
夏沫が彼らにお願いすることはなく、スターになっていく。
ただ彼女がそう望むから、男たちはその望みを叶えようとする。

ここで、夏沫が性格の悪い女性だったら「悪女」と思うのだけれども
なんだか女性にはひじょーに優しいのよね・・・どんなに傷つけられても許すし、
(私から見てかなりうざい)マネージャーの女の子にもものすごく優しい。
何より女性には微笑み100%で話しているし・・・
洛煕や歐辰の前での不機嫌さが微塵も感じられない。

少女マンガチックなこのドラマですが、よくあるヒロインがドジっ子だけれども
皆に愛されて・・・という展開じゃないのも、いいわあ。
「桜の花のように強靭で絶対的な美しさが、芥子の花のように毒がある」と本家HPに
夏沫が紹介されているのですが、そういう毒のあるミステリアスなヒロインが斬新。

果たしてそんなミステリアスな夏沫が洛煕や歐辰のどちらを愛するのか。
(そもそも男性を愛することができるのかがギモンだったりするけれども・笑)
彼女が愛にむせび泣く顔を見ることができるのか。あー、続きが気になります。
by moonlight-yuca | 2011-09-06 13:16 | 泡沫の夏
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