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愛は平和ではない、愛は闘いである・・・K2H15話まで

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韓国ドラマ「The King 2 Hearts」15話まで視聴。

面白い?
面白いのだけれども、ありきたりではなく、非常に説明しにくい面白さ。
以下、ほのかにネタバレですが、視聴されてなかったら、何を私が言いたいのかも、わからないと思います(笑)







どうしてなんだろう~、と思いながら15話まで視聴したけれども、ふと思い付くことがあって。
このドラマのタイトルには「2 Hearts」という言葉があることからわかるように、南北統一の悲願があるのよね。そのテーマに、「愛」と「戦争」を絡めているので複雑になるのよ。

南北統一するためには「愛」(南北の結婚)が必要で、「愛」を承認してもらうためには、「戦争」(WOC)で勝たなくてはいけない・・・という。南北統一という崇高なテーマを持っているのに、その実現方法が、「戦争」であるという、設定の複雑さ。
「戦争」に勝つことが、「愛」を得る・・・という単純な図式化にしている点に、ナショナリズムを感じちゃいますね。このドラマ。
ここらへんの複雑さが単純に面白い・・・という感想にならないのよね。13~15話までの流れが訳がわからない、とかになっちゃわないのかなぁ。率直に言うと13~15話のエピソードは、不必要でしょう。
え、別に愛し合っているなら結婚しちゃえばいいじゃん。
その結婚を認めてもらうのに、どうして「戦争ゲームでの勝利」(WOC)が出てくるのよ~、みたいに思っちゃう訳です。

私の愛読書「愛と誠」(笑)のエピグラフに
愛は平和ではない
愛は戦いである
武器のかわりが
誠実(まこと)であるだけで
それは地上における
もっともはげしい きびしい
みずからをすてて
かからねばならない
戦いである――
とあるけどさ、それは心と心の闘いということであってさ、「K2H」では文字通り「戦争ゲーム」にうつつを抜かしている時点で、しかもそのゲームを行う口実を「愛」なんて甘い言葉でオブラートに包んでいる時点で、興ざめです。
(あっ、「愛と誠」も、まさに、拳と拳の闘いでしたけれどもね~。あれは自分の存在意義(愛)をそういう形でしか表せなかった悲しい男の話なんでね)
「愛」なんて言わずに、はっきりと全てのゲームに勝ちたいんだ(全世界に認められる国になりたいんだ)、と王が言ったなら、まだまだわかるんですけれどもね。

むしろ、「愛」を絡めない方が、もっとすっきり面白いんじゃないかしら、などと思ったりもしてみます。
南北統一という悲願を持つ男女が、その志のために結婚をする。
それでいいんじゃないの?そこから生まれてくる「愛」だってあるでしょうに。
WOCエピソードを序盤に持ってきて、「戦争ゲーム」で共に闘う内に、同志愛が・・・愛が生まれてきた、という設定ならまだわかるけれども、その内容じゃさすがに放送をはばかったのでしょうね。
延々と「仮想戦争」をドラマで展開するには、やっぱりショッキングだったのでしょう。
だから序盤にラブラインを無理やり持ってきたのだと、推察します。そのためにこのドラマの流れが、ラブラインがあったかと思ったら、「戦争ゲーム」になって、何とも言えずちぐはぐになって、視聴していて面白いのか面白くないのかわからなくなっているじゃないかな。


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そして、タイトルの「2 Hearts」は実は、登場人物たちの二面性をも表している言葉なのかもしれない。
2つの心(国)の王という意味だけではなく。

卑劣と高貴、純情な乙女と勇敢な女兵士、狡猾と忠誠、弱気と勇気、劣等感と支配欲、それぞれの登場人物が様々な二面性を垣間見せてくれる。
その中で、唯一ぶれずに、このドラマにおいて、ただ真っ直ぐな存在であったウン・シギョン(チョ・ジョンソク)が残り5話でどう変化するのか。彼も二面性を見せることになるのだろうか。
by moonlight-yuca | 2012-09-26 22:45 | キング ~Two Hearts
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