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太陽を抱く月

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太陽を抱く月 The Moon That Embraces the Sun 全20話 (2012年韓国MBC)

■演出:キム・ドフン/イ・ソンジュン
■脚本:チン・スワン 
■キャスト:
キム・ユジョン→ハン・ガイン(ウォル)
ヨ・ジング→キム・スヒョン(イ・フォン)
イ・ミンホ→チョン・イル(ヤンミョン君)
キム・ソヒョン→キム・ミンソ(ユン・ボギョン)
シワン→ソン・ジェヒ(ホ・ヨム)
イ・ウォングン→ソン・ジェリム(ウン)

忘れられぬ初恋。ただひとりの君―。若き王と美しき巫女の哀しく切ない宮中ラブロマンス。
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「太陽を抱く月」視聴しました。

以下、ほんの少しネタバレ、このドラマから私の受け取った個人的な印象。
ちょと辛口なので、ご容赦あそばせ。







どうしてこのドラマが、あんなに支持を受けたのか、正直私にはわかりません。むしろ同時期に放送していた「乱暴なロマンス」の方が、100倍面白かった。
まあ、しかし、私の好みがちょっと違うのか、へそ曲がりなのか、意固地なのか、オトメゴコロをどこかに置き忘れてしまったのか。
このドラマに関して「イマヒトツ」な理由は、今まで散々考察してきました。原作とも比較したりしました。

原作「太陽を抱く月(上)」
原作「太陽を抱く月(下)」
これだけ記事を書くということは、やっぱり設定は好きなんだろうなぁ、このドラマの。と思います。

「残念なドラマ」ただそれだけです。
後半になればなるほど、視聴がめんどくさくなってきて、序盤のドキドキはどこかに行ってしまったのよね。
色々理由は考えられるけれども・・・

上の画像はとても好きです。こういうドラマだと思っていたのよね、視聴前は。
一言で言えば「神秘的」
原作でもウォルは「神秘的」に描かれていました。ベールに包まれた感じで、彼女が何を考えているのか、誰を愛しているのか、何を求めているかが、分からず、それがミステリアスだった。
だからこそ、王も彼女に心が奪われて、奪われて、どうしようもなかった。

しかし、ドラマにおいてはウォルは肉体があり、地に足がついた女性。自分が何者か分からずに戸惑っている女性。そこが大きな違いだったなぁ。
巫女という神秘性よりも、アイデンティティの喪失に苦しむ女性でした。
そこが大きな違い。

ドラマは分かりやすい、と言えばそうなのかも。
そんな自分を探し求めているウォルと、モラトリアムな子どもっぽい王の恋愛物語。
何が嫌かって、主役2人の「愛」だけが崇高だ・・・みたいな設定が嫌なのよ。

たとえ天罰が下ろうとも
死んで地獄に落ちようとも
あのときの選択を・・・
後悔しません

むしろこういうセリフを吐く登場人物の方こそが、自分の全存在をかけても、欲しい「愛」があったのね、と私は感動するんだよな。
まあ、自分のシニカルさがよくわかったドラマでもあります。

いい歳をした女なので私も、王としての存在意義(後継者を残す)ということを8年間も拒否し続けるモラトリアムな王には、心ひかれなかったのですわ(爆)
辛い経験を経て、甘いも酸いも噛み分ける、複雑屈折なキャラが好きなだけなのですけれどもね。

しかし、やっぱりこのドラマ、よくわかりません。
王の成長儀礼として、臣下の反乱を持ってきたのでしょうが、そりゃあ後継ぎも作らない王ならば、臣下としては王の資質を疑うでしょうよ。
しかも、そこで、なぜにヤンミョン君が犠牲にならなくっちゃいけないのよ。
もう、ここが私には分かりませんわ。
死地に赴く・・・というシチュエーションは、感動を与えますが、私にはヤンミョン君が犬死したとしか見えません。

・・・いけない、書けば書くほど辛辣になってくる。
やっぱり私には純愛というのはよくわからないんだわ・・・ということを分からせてくれたドラマです。


ハン・ガインが苦手だったので、アレですけれども、キム・スヒョン始めとして、俳優さんたちは皆さま熱演だったと思います。ただ、この脚本が嫌いなんだわ、私。原作の設定は好きですけれども。
20話もあるのに、妙にぶつ切り感があったり、唐突なストーリー展開でイライラし通しでした。
いや、それともやっぱりハン・ガインが苦手だから、このドラマの評価が低いのか。

やれやれ・・・です。
by moonlight-yuca | 2012-10-29 17:15 | 太陽を抱く月
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