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俺にとって空に浮かぶ月だ・・・蘭陵王 38話まで

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華流ドラマ「蘭陵王」38話まで視聴。


36~38話までは怒涛の展開で、骨のずいまでしみいるような、悲しさに襲われる。
苦難に遭遇し、黙々と耐えとおす男たちの物語でもあった。
逃げ道を作らず、いつもぎりぎりのところに身を置いて、様々な何かを引きずりながら、静かな孤独の中で生きていく男たちの物語であった。

自分の幸せを追い求めずに、理想のために、誰かのために自分自身を追いこんでいく彼らの姿はダンディズムの極致だなぁ。
闇夜を照らす月を守るために、男たちは生きていく。


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暁冬!!
愚直なまでに雪舞を思う彼の姿に涙。
雪舞のそばに寄りそい、守り、力になり、彼女の笑顔を見守っていたい、そんな愛のカタチ。
言葉になりません・・・








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宇文邕!!

雪舞に対して見返りを求めない愛を捧げつつ、四爺に好敵手としての友情を抱く。
優しさと残酷さが紙一重で重なった男の魅力を見せてくれる。
「阿怪」と呼ばれる時の彼の瞳の輝きを見るたびに、胸が痛む。

「阿怪」と呼ばれたいがために、毎回単身で斉に乗り込んでいく彼の愛のカタチ。







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悪役にはなるのでしょうが、彼の心弱き愚かしさを見るたびに、胸が痛む。
父を殺し、蘭陵王を殺すことは自分を殺すことでもあるのに、分かっていない愚かしさ。
あまりに心が優しくて、いつも母の父の望む王位継承者としてはいたらずに、ふがいない自分に恥じるあまりに、他人の顔色ばかりうかがってしまう男になってしまって。
母も父もいない高緯は鄭児への愛だけが残された、たった一つ彼に残っているものなのだ。






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安徳王。
序盤からそのユーモア感覚で、どれだけ皆を慰めてくれていたであろうか。
今は打ちのめされているけれども、きっと、きっと、再び立ち上がってくれるの違いない。






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男たちのダンディズムに対して、鄭児のヤケクソの愛。
四爺を見つめるその眼差しは、いつも涙があふれそうで、雪舞に対する男たちの愛を見るたびに自分を否定されたかのように感じる。

四爺が自分を憎んで地の果てまで追ってくれればいいのに、と思うほど彼が憎い。
だから彼にもっと憎まれるように、たくさんの残酷が欲しい。
相手がいつも自分のことを憎んで(考えて)くれるように。
あの人が自分を見てくれないぐらいなら、嫌われたって覚えてもらった方がいい。
そんなヤケクソな愛。
絶望的なまでに四爺を想っているのに、彼の愛を彼女は手に入れることができない。






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彼女の欲しいものを、いつも雪舞は持っている。

蘭陵王の深い愛も、暁冬の献身も、阿怪の見返りを求めない愛も、安徳王の友情も。
彼女は手に入れることができない。
だから雪舞が憎いし、殺したい。雪舞がこの世からいなくならないと、安らかに眠れない。

雪舞になりたくてなれなかった女。

彼女だってたった一つの愛を持っているのに、高緯の鄭児への長年にわたる愛に、例え彼女がどんなに変貌しようとも、変わらずにそそがれていた愛に、気づかない。



by moonlight-yuca | 2014-03-27 21:13 | 蘭陵王
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