nothing hurt

yuca88.exblog.jp ブログトップ

カテゴリ:乱暴なロマンス( 4 )

乱暴なロマンス

a0192209_14134922.jpg
乱暴なロマンス Wild Romance 全16話 (2012年韓国 KBS)
■演出:ペ・ギョンス
■脚本:パク・ヨンソン 
■キャスト:
イ・ドンウク(パク・ムヨル)
イ・シヨン(ユ・ウンジェ)
カン・ドンホ(キム・テハン)
オ・マンソク(チン・ドンス)
ファン・ソニ(オ・スヨン)
イム・ジュウン(キム・ドンア)

【あらすじ】
カラオケボックスで父ヨンギルの誕生日パーティーを楽しむウンジェの家族。酔った状態で父ヨンギルと弟チャンホはプロ野球チーム レッドドリーマーズのスター選手パク・ムヨルを目撃する。ブルーシーガールズの熱狂的ファンのヨンギルは、プロ野球の韓国一位を決める韓国シリーズの対戦相手で試合中に事件を引き起こしたムヨルに因縁をつけ言い争いになる。この光景を見て興奮した柔道5段のウンジェはムヨルを投げ飛ばす。
この場面をカラオケボックスのアルバイトが携帯電話で撮影し、インターネットで一瞬のうちに流してしまう。プロ野球選手のムヨルにとっても、ガードマンという職業に就くウンジェにとってもこの事態は相当深刻なダメージ。どうにか解決するためにウンジェとムヨルは再び対面することになり…。

a0192209_21494423.gif


「太陽を抱く月」がライバルだった「乱暴なロマンス」。視聴率は、惨憺たる数字だったらしいですけれども。

このブログでも散々書いておりますが、脚本家パク・ヨンソンの描こうとする世界観が、非常に好きな私は、本作でも大満足でした。あまりにも世界観が好きなので、1話1話詳細に、考察していこうと思ったのですが、暑さともろもろの事情のために、あえなく挫折。総評だけを。

「ロマンス」と銘打っていますが、「ロマンス」じゃないのよね。このドラマ。
まず、このドラマの評判をあまり聞かないのは、イ・ドンウク主演だからということで、皆さま過剰に、ロマンスを期待されて、肩すかしの気分を味わっちゃうせいなのかしら。
やっぱり、「恋愛至上主義」のような「太陽を抱く月」の方が、好評なのかなぁ。
(蛇足ですが太陽抱月」視聴中でございますが、あまりにも登場人物が恋愛のことしか、考えていないのでちょっとびっくりしています・笑)

脚本家のパク・ヨンソンは、恋愛すらも、人間の心に忍び寄る「悪意」のきっかけのひとつとしか、見ていないふしがあるように思う。
例え、どんなに好きあって、互いを信じようとしても、ふと心に忍び込む、「嫉妬」。その感情が、ゆるやかに変化していき、「悪意」を形作っていく過程を描く手腕は、お見事。

a0192209_14372068.jpg
そう、この、「乱暴なロマンス」というのは、前作「ホワイトクリスマス」の続編でもあるのだ。
「悪魔は生まれるのだろうか。作られるのだろうか」という前作のテーマの、変奏曲ともいえる。
パク・ヨンソンの作品に、恋愛要素を期待しちゃだめなのよね~
恋愛なんて、自分が頭の中で計算して、するものではなく、ある日突然、まるで雷にあったかのように、目を空けた瞬間、恋に落ちているものなのだ。
だから、ムヨル(イ・ドンウク)も、突然、目を開けた瞬間に、恋に落ちているのだ。

「乱暴なロマンス」の視聴の醍醐味とは、恋愛をはじめとした、人間の感情を強く強く揺り動かす感情が、どうその人を変えていき、そしてその感情が・・・ここでは「悪意」だが、どう他人に伝染していくのか。
ということを主眼にしているように思う。
「羨望」「嫉妬」「愛情」「執着」「失意」「コンプレックス」という感情が、善良な人たちを変えていく様を、コメディという設定のオブラートに包みながらも、私たちに提示してくるのだ。
前作「ホワイトクリスマス」はミステリーだったが、今作ではラブコメという、装いだけ変えて、しかし脚本家が私たちに見せたいテーマは変わっていないのよね。

ものすごく、ビターな作家さんだと思います。
このドラマを見ながら、昨今の日韓をめぐる政治情勢を鑑みちゃったりして。
ほら、「悪意」(とは言い過ぎだが、互いに対するマイナスの感情)の伝染は、なんと素早く両国間を取り巻いていっちゃったのでしょうね・・・

このドラマでは「悪意」に対抗するのは、ただ、「互いを愛し、信じることだ」と述べていますが、その考えだけで「悪意」に対応するのは、なんとも心もとない。
ムヨルは言う。
「死ぬまで愛している、とは言えない。だが、今は死ぬほど、お前を愛している」と。
どんなに激しい恋愛感情でも「今」なのだ。
そこに、アイロニーを感じるのは、私だけだろうか。この「恋愛」も永遠ではない。人間は生きている限り、心は動いていて、動くからこそ「悪意」が忍びこんだりするのだ。
そんな、「愛情」でしか、「悪意」に対抗できないのかもしれない・・・

やれやれ。人生って、なんてワイルドなんでしょうか。
「情愛」と「悪意」の間を、揺れ動いていくんでしょうね、これからも私たち。
願わくば、あまり「悪意」に引きずられないように、生きていきたいものだわ。

a0192209_14451185.jpg
主役カップルはよりも目立っていたのが、この室長とドンアのカップル。
このカップルは必見ですね。ロボットのように感情を押し殺した男が、常識はずれの女の子と関わることで、どう変化していくのか。
誰かとのコミュニケーションで頑なな心が、ほどけていく様を視聴するのが楽しみだったわぁ。
やっぱり人間を変えていくのは「悪意」だけではない。
「愛情」という温かな気持ちで、人を変えうることができるのだ、ということを見せてくれました。
(「愛情」はもろ刃の剣ですがね・・・ 一歩間違えば、「悪意」になったりするし)

ミステリー仕立ての、「乱暴なロマンス」
犯人が犯行にいたる過程も、わかりたくないようで、わかるのよね。誰しもが犯人になる可能性を秘めている、というところも、考えれば怖いですよね。
[PR]
by moonlight-yuca | 2012-08-29 14:55 | 乱暴なロマンス | Comments(6)

模範的なビーンボール・・・乱暴なロマンス3話

a0192209_224745.jpg
韓国ドラマ「乱暴なロマンス」


a0192209_22514766.gif第3話「模範的なビーンボール」
ビーンボールとは、投手が打者を脅かそうと、頭をめがけて投げる球。



むふふふ。面白いっ!

しかし、韓国では確か放送時に、あまりにもスラップスティックコメディなので、受ける人には受けるし、NGな人にはNGだったんでしょうね「乱暴なロマンス」
何せ裏番組が「太陽抱月」ですしね・・・そんなことが関係してか、1・2話のぶっ飛び具合がトーンダウンしている3話。それでも、私、夜中にクスクス笑って視聴しています。
脚本家パク・ヨンソンはアクションメロを目指しているそうですが、しかし、この「アクションメロ」という言葉も斬新だわ。拳と拳を付き合わせながら(文字通りのシーンが満載です)、その関係がいつしかメロになるって、すごい発想ですね~
しかし、このアクション部分が、かなりガチなので、やっぱり男女が拳と拳を付き合わせるシーンなんて、あまりロマンチックじゃないですものね・・・だから、がっつりロマンスを期待しちゃいけないドラマなのです。このドラマは。

a0192209_22184783.jpg
ヒロインのウンジェ(イ・シヨン)の友人、引きこもりで読書家で干物女のドンア(イム・ジュウン)
このキャラクターもいいのよね~(ウットリ) どうやら彼女とキム室長にロマンスのフラグが立っているみたい。


パク・ヨンソンは登場人物の名前のつけ方も徹底しています。
主人公はムヨル、ヒロインはウンジェときて、殺人犯にはヨンハと全作品で(原作があるドラマはのぞく)つけているの。だから、この作品はミステリー+ラブコメ+アクションメロらしいのですが、ヨンハという名前が出てくるのかどうか、非常にドキドキしながら視聴している私(爆)
今気付いたのですが、ムヨル(イ・ドンウク)の先輩ドンス(オ・マンソク)ですが、ドンスと言えば「白夜行」にも登場していた刑事の名前でもあるのよね。パク・ヨンソンにとって「ドンス」という名前は、どんな意味があるのだろうか。

ってな感じで、ヒロインのウンジェがムヨルやドンス先輩にビーンボールを投げる第3話(笑)
彼女の投げた球は、各自の胸にどう響いていくのかしらん。
[PR]
by moonlight-yuca | 2012-07-25 22:30 | 乱暴なロマンス | Comments(0)

最悪のキーストンコンビ・・・乱暴なロマンス2話

a0192209_2122711.jpg
韓国ドラマ「乱暴なロマンス」


a0192209_22514766.gif第2話「最悪のキーストンコンビ」
キーストンコンビとは守備の要であり、連携プレーの中心となる2塁手を遊撃手を意味する。一般的には、一心同体であるべき関係を意味する。


ひゃははは。面白いよ~♪
しかし、この面白さは、しょうもない面白さだと思います。受け付けない人は受け付けないと思う。
しかし、なぜか、この笑いのツボが私にはどんぴしゃりなのですよね。
主役の2人、パク・ムヨル(イ・ドンウク)とユ・ウンジェ(イ・シヨン)の精神年齢は小学校の低学年なのです。顔を見れば、けんかばかりしているこの2人の関係が、どう変化していくのか。
もしかしたら、それがこのドラマの視聴の楽しみのひとつなのでしょうけれども、私的にそんなことどうでもいい。
むしろ、「おまえのか~さん出べそ」とか「馬鹿と言った人が馬鹿のよ!」といったレベルの、けんかを繰り広げる2人を見ていると、自分が小学生だった時を思い出して(爆)、ほのぼのしています。
だからね、いきなりおとなのロマンスを期待しちゃだめなのよ~、このドラマでは。

そんな主役たちよりも、私が注目しているのは、キム室長(カン・ドンホ)。
あああ、この人は本当にいいです!主役2人のキャラがうざったく思えても、キム室長を鑑賞するだけで、このドラマを視聴する甲斐があると思うのですけれどもね。

a0192209_21353148.jpg
ヒロインのウンジェは、自分が女性であるということに、戸惑っている女の子だと思います。
少女マンガでもよく見かけるタイプです。
「ファミリー」@渡辺多恵子のフィー、「東京クレイジーパラダイス」@仲村佳樹の司なんかを彷彿とさせるのだけれどもね。
思春期を過ぎても、どこかで自分の少女性(女性)を受け入れることが出来ずに、「男の子であればよかった」という思いを抱いているヒロインのウンジェ。彼女が女性を否定するのは、生い立ちが関係しているのだけれども、女性でなければ恋愛は生じない。そういう恋愛関係の感情のもつれから逃げるために、自分の女性性を否定しているの。
そんな彼女が、野球のスターのムヨルを警護することになり、彼とキーストンコンビ(一心同体)を組むことになる。
つまり、彼女にとって、ある意味<理想の自分>がそこにいる訳なのよね。野球をしている<自分>が。
ここから、ウンジェの性的アイデンティティが揺らいでくるのよね。
男の子っぽい女性だったウンジェが、ムヨルという、<自分が男の子だったらこうなっていただろう存在>に惹かれはじめていくのでしょうね。

イ・シヨンの体当たりの演技が、可愛くて可愛くてね。
おバカなんですけれどもね、ウンジェというキャラは。
やっぱり、私は、おバカだけれども、ひたむきなキャラクターにどうしようもなく、惹かれるみたいです。
[PR]
by moonlight-yuca | 2012-07-25 21:55 | 乱暴なロマンス | Comments(0)

誰も望んでいないプレイボール・・・乱暴なロマンス1話

a0192209_22502298.jpg
韓国ドラマ「乱暴なロマンス」


a0192209_22514766.gif第1話「誰も望んでいないプレイボール」
プレイボールとは? 野球の試合開始を告げる主審のコール。一般的には何かの開始を意味する。


がはははは。面白いです♪
しかし、この面白さはマニアック受けする面白さだと思います。私は大好きなのですが、全ての人が観て面白いと思うドラマじゃないと思います。
「イケメンラーメン店」は、70%の人がそこそこ面白いと感じるドラマじゃないかと思うのですが、「乱暴なロマンス」に関しては、もしかして20%くらいの人が面白いと感じるドラマかなぁ。
韓国放送時では、「太陽抱月」が裏番組(笑)で、視聴率は惨憺たる結果でしたよね。
わかる気がするわぁ、万人に受けそうにないもの。

脚本家パク・ヨンソンの「いいかげんな興信所」が面白いと感じた人は、面白いと思うんじゃないかな。あの作品もかなりマニアックでしたから。
私は、この脚本家パク・ヨンソンって結構、気になる存在なのですよね。
「恋愛時代」「いいかげんな興信所」「ホワイトクリスマス」「白夜行」と、どの作品も好きなのです。パク・ヨンソンの新作ということで、非常に楽しみにしていた「乱暴なロマンス」
1話から、ぶっ飛んでいて、好きですわぁ~
しかし、以前のインタビューで「今回の作品はかなり大衆的にやるつもりです」とパク・ヨンソンは語っていますが、かなり大衆的じゃないと思います、やっぱり(笑)

ロマンスは期待しちゃいけない、微ラブコメディだと思うのですが、この作品。どうなるんでしょうか。
主人公ムヨル(イ・ドンウク)が前作「女の香り」と180度違う、悪ガキのような野球選手。ヒロインのウンジェ(イ・シヨン)の悪ガキのような女の子。この2人が寄ると触るとけんかなのですが、これがまた小学生の低学年のような、ものすごい低次元での取っ組み合いをしてるのよね。
この関係が、ちっともロマンスじゃないのよ(爆) 嫌いな人は嫌いだろうなぁ。視聴していてどん引きされるような気がします。
しかし、最近気づきましたが、私はおバカな主人公が嫌いではないのよね。おバカすぎて愛おしくなるみたいです。
ということで、現在絶賛視聴中~♪

a0192209_2310976.jpg
ムヨルの先輩役でオ・マンソク。ものすごく雰囲気があるのよね。このドラマをピリリと締めています。

a0192209_2311987.jpg
脇役は芸達者な人たちで締めています。
ウンジェの家族は、野球チームブルーシーガルの熱烈なファンで、これがまた面白いわぁ。
実は某ローカル球団のファンの我が身と重ね合わせて、ものすごく納得するくらいの熱狂ぶりで笑えるんです。私も球場に行っては、踊ったり歌ったり叫んだり怒ったりしておりますが、ハタから見ればこういう風に見えるんだろうなぁ~、と。
もうこの熱狂ぶりが、身にしみてわかるので、このドラマが好きなのかも。

a0192209_2315462.jpg
こっそり、私の心を奪っているのはキム室長(カン・ドンホ)。
ロボットと言われるくらい淡々としていて、ムヨルが引き起こすバカ騒ぎを、あっという間に解決する、仕事ができる男。格好いいわぁ~
「シガ」のキム秘書といい、「あなた、笑って」のキム秘書といい、キムと名のつく秘書役の人がいつも好きになる私。

ってな感じで、「乱暴なロマンス」視聴開始! どんな物語が開始するのでしょうか。わくわく♪
[PR]
by moonlight-yuca | 2012-07-19 23:26 | 乱暴なロマンス | Comments(2)
line

blogお引越ししました。


by yuca
line