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激しいハート

激しいハート_a0192209_2039046.jpg激しいハート(1974年)
THE WILDEST HEART
ローズマリー・ロジャーズ

祖父の死後、インドからロンドンの母ファニーのもとに帰されるロウェーナ。そこでの毎日はつらいものだった。彼女の美しさに義父は彼女に襲いかかるのだった。(上)
ロウェーナは亡父が残したアメリカの牧場を継ぐことにする。しかしカウボーイのギルに襲われ、彼女は撃ち殺してしまう。(中)
アパッチに略奪された彼女を救い出したのは、コマンチェロの男ルーカスだった。牧場の利権をめぐる全ての争いの謎を解くカギは父の遺書にあった。(下)


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さて、さて、さて、さてRR再読チャレンジ第4弾「激しいハート」。RRの2作目。
かつてサンリオからなぜか立て続けに出版され、今はすっかり忘れ去られた作家RR。
今、あらすじを書いているだけでもトンデモ作品の雰囲気がぷんぷんする。

RRの作品の中でも「甘く野性的な恋」と双璧をなす作品ではないかな。
一人称で書かれているが、「ウォントン」と違いその構成は最後まで崩れることはなく
ラストシーンまでなんとか、踏みとどまっている。

特筆すべき点は、ルーカスと育ての母との恋愛関係・・・
RRが日本で受け入れられなかったのは、暴力と女性の尊厳を踏みにじるレイプ、娼婦願望のほかに
ヒーローと母親のインセント・タブーがどの作品の底流にもあるからではないだろうか。
SWEETなロマンス小説を期待したらびっくりするわ、そりゃ。
しかし、この作品はRRの他の作品と比較すれば、これでもSWEETです!
ルーカスがヒロインを「ロウ・・・」と呼ぶ呼び方が好きでした。親密な感じがしてね。
ロウェーナも男に流されるだけではなく、なんとか一人で生きていこうと試みるところが、
まぁ、好きだった・・・・・・カモ。

ということで、評価は
★★☆☆☆ 

短期間にRRの作品を4作も読むと、頭がぐらぐらしてきた。
あと、手元に残る作品は4作品。

「愛に堕ちて」 ←ものすごく駄作だった記憶がある・・・

スティーブとジニイの結末も読んでおきたいような、3作品・・・
「暗い炎 -ジニイの章」
「暗い炎 -スティーヴの章」
「失った愛、永遠の愛」
by moonlight-yuca | 2011-04-29 21:18 | ローズマリー・ロジャーズ
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