人気ブログランキング |

nothing hurt

yuca88.exblog.jp ブログトップ

王であるということ・・・根の深い木 6話まで(前半)

a0192209_18595410.jpg

韓国ドラマ「根の深い木」6話まで視聴。

いやあ、ぞくぞくします。このドラマ。うわ、何から考察しようかな~(笑)
知的好奇心を、ものすごく、くすぐってくれるわ。

「根の深い木」というタイトルは、一見、味気ないように思えるけれども、深い、深い意味を持つのよね。このタイトルってどういう意味なのかしら、と視聴前からずっと考えていたのですが、割と序盤で種明かしがあります。
しかし、そこに深いアイロニーを感じるのは、私だけかしら。
まあ、まずタイトルからして、さも意味がある様に、視聴者に感じさせるんだもの。
すごく、ゾクゾクしない?

a0192209_19555715.jpg

「私が朝鮮の王だ」と叫ぶイ・ドにも、涙が出ました。覚悟を決めた王は美しかった。

そうか。
きっとこの先、何度も何度も王は裏切られるだろう。死にたくなるくらい辛いだろう。
慎重かつ大胆に立ち回らねば、命を落とすかもしれない。
大事なものも失って、傷ついて、血を流して王は泣くかもしれない。それでも王は、走り続けるだろう。その気高さ。孤高。

このドラマはミステリーなので、あらすじとかも知らない方がワクワク感が出ますね。
ということで、ネタバレはないですが、物語の根幹部分の考察なので、以下はmoreで。
(とは言っても、6話まで視聴しての雑感です。しかも、長文になったので6話までの考察を前半・後半に分けます・笑)
まずは魔法陣から見る、このドラマのテーマについて。







a0192209_1926594.jpg

イ・ド(世宗)と、その父太宗の親子の葛藤を描写していく4話まで。覇道の道を歩む太宗のことを、恐れ、嫌悪し、しかし自分が何もできないことを知っている青年王。
父の傀儡としてのみ、自分の存在はあるのかと、悩み苦しむ。
そんな、彼は魔法陣の解明へと逃げていくのだけれども。
実は、魔法陣を解くという行為が、多くの人の血を浴びつつそれでも、走り続ける父を理解したい、という子どもの強い願いだったのよね。
魔法陣を解くように、わが父の心を理解したい。なぜなら、血を分けた親だから。

覇道の道を突き進む太宗を理解するには、どうしたらいいか。
魔法陣の解を出すには、どうしたらいいか。
魔法陣の枠内だけ見ていたら、答えは出せない。枠組みを越えた外部にこそ、着眼し、答えを出すという、魔法陣を拡張して答えをだすやり方に、イ・ドは気づく。
と同時に、己の父への理解が増す、という設定には鳥肌が立ったなぁ。
父親を常識という枠にはめてみると理解できない。しかし、その枠組みの外部に着目すると、理解できない父親と共生していく方法が見つかる。

ここで、「根の深い木」のモチーフの一つが表れているよね。
見える部分だけではなく、見えない部分にこそ着眼しろ、という。
花や木だけではなく、地中にのびていく「隠れた根」に焦点があたり、物語は展開していく。

いかに、見えない部分を見ていくか。

魔法陣をきっかけに、親子関係は緩やかに変化していく。
互いを理解するのではなく、互いのあり方に、自分を寄りそわせていくしかない、ということに。
イ・ドは、武力派の太宗に、真っ向から逆らうのではなく、「智」でもって、自分の勢力を密かに、地中深く根を這わせていく。

4話での太宗とイ・ドの最後の会話、「後悔せずに生きてみろ!ならば私はそなたを選んだ事を称えられよう!」で私は号泣。
6/5追記・見直してみたら、ここでは、「やり遂げろ、やれ。そうすれば、お前を王の座に据えたことが、私の最大の業績になる」との字幕でした)
わかり合えない親子ではあったけれども、親が子に向ける言葉として、なんて力強いんだろうか。

太宗と世宗が志す方向性が違うけれども、朝鮮という国を支える根であるのよね。
武力で統治するか、知力(言葉)で統治するかの違いはあれども。


とにかくこの「根の深い木」は序盤の迫力がすごい。
別にミステリーが起こらなくても、この後ずっと、イ・ドと太宗の、物語でもいいくらいです(笑)
息をもつかせぬ展開。そして、この序盤にこそ、全ての因縁は描かれているし、いかに、見えない部分を見ていくかという、問いかけをを視聴者に与えている。
ここに着眼していくと、それぞれの人物設定も、興味深いのよね~

以下、続く(笑)
by moonlight-yuca | 2012-06-04 20:45 | 根の深い木 | Comments(4)
Commented by lotusruby at 2012-06-05 19:11 x
yuca さん、こんにちは。
ワタシの大好きな青年王!!きゃっ。

>魔法陣を解くように、わが父の心を理解したい
父親との共生ですか。魔方陣とイ・ドの関係を、そういうふうに解釈していなかったので新鮮です。

>後悔せずに生きてみろ!
...とは言ってなかったと思うのだけど、そういう字幕なのですね(笑)。
武断政治を行った太宗は反面教師でしょうかね? 文治政治を目指した世宗の原点は親子関係にあったというところは説得力のあるストーリーですよね。歴史的事実として、世宗は李氏朝鮮における最も優れた名君となったわけですから、世宗を選んだ太宗がエライ!!ということで、パパも対立した甲斐があったというものです(笑)。

>地中にのびていく「隠れた根」
「根」 の話はおそらく見る人によっていろいろな解釈があるのではないかと思うほど、深いですね~。

この後の yuca さんレビューが楽しみです。


Commented by moonlight-yuca at 2012-06-05 22:35
♪lotusさん、コメントありがとうございます♪

青年王素敵ですね。彼だけでワンクール視聴したい気持ちがでいっぱいです。
>魔方陣とイ・ドの関係
イ・ドは父親が虐殺(とでも言うのかな。血の粛清を始めた日から)
魔法陣を解き始めたと言ってますよね。逃避だったのかもしれないし、魔法陣が解けたら、きっと父に対して自分が何か変わると、思ってたんでしょうね。
現に、時間と今の自分の勢力と父の勢力を鑑みて、あえて父の傀儡になり、その実自分は「文」でもって国を築いていこうと、決意しましたしね。共生と言えるのかなぁ、と思います。

>後悔せずに生きてみろ!
きゃあ、慌てて視聴し直したら「やり遂げてみろ」と言ってました。
私の脳内で変換されていました。言葉って恐ろしい・・・
気をつけなくっちゃ。
最後に太宗の微笑みにしびれました。
シェイクスピア劇のような2人の関係を、もっと見ていたかったなぁ。

>「根」 の話はおそらく見る人によっていろいろな解釈があるのではないかと思うほど、深いですね~。
そうですよね。自分に理解できるのか、ゾクゾクしながら視聴しています。

Commented by lotusruby at 2012-06-05 23:16 x
あわあわ... yuca さん、ごめんなさい。
間違い指摘をしたつもりはなくて、ワタシはオリジナルの英語字幕版しか見ていないもので、日本語字幕ではそういう解釈の上の字幕なのかと思ったのです。

Lovely 青年王の場面はガン見&リピートしていたのに、自分でもいい加減な見方していたもんだと。でも、やはり合ってたようで良かったです。確認していただきありがとうございます。

完全版が出たら再視聴してみようかな~。
Commented by moonlight-yuca at 2012-06-06 10:53
♪lotusさん、どもどもです~♪

あわあわ、謝れる必要ないですよ~!(笑)
大丈夫、間違いを指摘だなんて思っていないですから~
(私の大雑把な性格がお分かりだと思われますが)

「根の深い木」って文字(言葉)の話じゃないですか。
民衆に文字を与えるとはどういうことか。太宗パパのように、武力で統制する方がはるかに、簡単だと思うのですよね。
文字を与えることによって、国としては発展していくけれども、王として統治は非常に難しくなる。(ここらへんの、このもやもやした考察は上手くまとまっていないのですが)
パパも「険しい道だ」と指摘したように。
理想と現実は乖離してますものね。

そんな、文字(言葉)がテーマのドラマに対して、私も襟を正して言葉を使わなくっちゃ(笑)と、思います。
きっと作者もそう考えているんじゃないかなぁ。
それが文字を書く者の責任ですものね。
だから、やっぱり、セリフひとつひとつ大切で、ニュアンスで書いちゃいけないなぁ・・・と思います。
だから、むしろlotusさんのツッコミはありがたいです~♪


いやあ、本当に色々考えられますね。面白い!




line

blogお引越ししました。


by yuca
line