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花であるということ・・・根の深い木 6話まで(後半)

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韓国ドラマ「根の深い木」6話まで視聴した雑感の後半。

カン・チェユン(チャン・ヒョク)も、面白い人物よね。ヒョクも「マイダス」のようなインテリの役ではなくて、学はないけれども頭の回転はよく、己の力だけを信じて、這い上がろうとしている役の方が、はるかに生き生きしているように感じます。

4話から、物語の雰囲気が変わり、ミステリーが主体となった展開になってきます。
宮廷で次々と殺人事件が起こり、さまざまな勢力が暗躍し、蠢いていく。三者三様、(いやもしかして四者?)の思惑が複雑に絡み合い、事件は混迷を深めていく・・・


登場人物の設定でゾクゾクしたのは・・・






カン・チェユンを始め、誰もが二面性を持っているということ。
表面の顔と裏の顔が違う人物ばかりじゃありませんこと?

復讐を誓うチェユンは、お調子者の顔で周囲を欺き。
言葉で国を統治することを目指す王は、人間味あふれる愛すべき王の仮面をかぶり、
秘密j結社「密本」のメンバーは、市井の人々の間に溶け込み、
学士たちは勉学に励む日々の傍ら、密かにハングル創製に携わり、
あるものは名前を変え、経歴を変え、本当の自分をさらけ出さない。

まるで「隠れた根」のように、本来の自分を深く隠し、地中に根を張らせていこうとする。
そう、誰もが、見えない部分を持っており、それこそが彼らの真実の姿なのだ。
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「密本」の理念をなぞるかのように、登場人物たちは自分の野望や信念のために、深く深く本当の自分を地の中に隠して行動していく。
面白いよ~ 誰しもが多重人格のように表現されているんだもの。
この中で、根の張り方が浅い人物から、脱落していくんじゃないかしら。
そして、視聴者の私たちに密かに問いかけているのよ。目に見えるものだけを信じるのではなく、目に見えない部分にこそ、その人の真実が、ある、ということを。

そう、まるで魔法陣の拡張の解き方のように。枠の外部に解き方の答えがあるかのように。
目に見えない部分に、いかに目を向けていくか。登場人物の設定にも、このテーマが利いてきている。


しかし。
「密本」の教義の「花は花にすぎない、 根にはなれない。根になれ」という理念を聞いて、誰もが異議を唱えなかったのかしら。
私からしてみれば、「根は根にしかすぎない」んだもの。
花がなければ、種子はできず、種子ができなければ、国は衰退の一途をたどるしかないのは、自明の理だが。
「花」だけでも「根」だけでも、国は成り立たない。後に続くこと、後継というのが、国の存続の一番大きな要だけれども。秘密結社密本は「根になれ」と言われながら、その教義の真の意味を理解できずに、「花」になろうと、表舞台に飛び出そうと、暗躍している。。
そこがすでに、教義と矛盾していることに、彼らは気づかない。
国の礎になれ、との理念だと思うけれどもね。

大体、科挙で自分の考えを滔々と書き、その結果がどういう形で自分に戻ってくるか、覚悟がなかったチョン・ドジュンは私、イラっとします(笑)
エラソーなことを言って、イ・ドを莫迦にする割には、なってない!(爆)

その点、イ・ドはすごい!
ハングルという種子を生み出そうとしているのだから。
王たる覚悟を、そこに見ることができます。根だけではなく、花だけではなく、きちんと未来を憂い、民を憂い、文字と種子をまこうとしているんだもの。
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ソイと王の、このシーンも鳥肌が立ちます。
犠牲者が出たことを嘆く王に対して、ソイは「殿下のせいではありません」と、延々と文字で書いていく

文字は力があるのです。
言霊なんです。


見えない事実(ここでは「殿下のせいではない」と書くこと)を、可視化する力を持っている。
ソイの書く文字の力で、王が癒されていくのだ。

地中に深く隠された真実も、文字にすることで、白昼にさらされる。
文字を書くということは、自分の意見を書くということで、自分の意見に責任を持つ、ということなのだ。
それをこのシーンで、まざまざと感じる。
イ・ドは文字を民衆に与えることで、彼らに責任を、人間としての責任を、人間としての存在の意義を与えようとしているのだ。

なんて、スリリングな物語なんだろう。

各自の、見えない部分が、隠された根が、明らかになった時、物語はどう展開していくのだろうか。
そして深く根を張り、花を咲かし、種子を生み出すのはどの勢力なのだろうか。
by moonlight-yuca | 2012-06-04 22:25 | 根の深い木 | Comments(0)
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