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根の中の根となれ・・・根の深い木 感想(その2)

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花が貧弱でも木は死なぬが
根が貧弱なら木は死ぬ
貧弱な花は折ればそれまでだ

王の役割は宰相の選出と協議のみであり
朝鮮の華やかな象徴でしかない
朝鮮の根は宰相なのだ
朝鮮の士太夫たちよ 根になるのだ

国を支える文士となり
優れた官僚を育て
賢明な宰相を立てよ

朝鮮という木が
永遠に続くよう・・・
根の中の根となれ

これぞチョン・ドジョンが
根の中の根、隠された根(密本)
密本を組織した理由だ

朝鮮の士太夫たちよ 根になるのだ
密本となり朝鮮を守れ

密本 初代本元 チョン・ドジョン



以下、本当に、支離滅裂なオボエガキ。




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「根の深い木」において、根=テクノクラート、幹=民衆、そして花=王(特権階級)ということなんだろうなぁ。
しかし、「密本之書」において、見事なまでに「民衆」については言及されていない。
まあ、そんなところに密本の選民意識が感じとれて、なんとも言えない気になるのだけれど。

やっぱり、民衆を愛したのは、イ・ドなんだろうなぁ、思う。
柔らかな感性で持って、全てを受け入れたイ・ド。覇王である父との共生、政敵たちとも共存し、それのみか密本ですら自分の懐に、抱こうとする。
その柔軟性と懐の深さ。

だからこそ、このドラマで、イ・ドに皆が惹かれていくのだ。イ・ドありきのドラマです。
その人間的弱さ、愚かしさを踏み越えた上の強さを、かの王は私たちに見せてくれるから。
私たち(民衆)は、ともすれば易しきに流されやすいので、こんなカリスマ性を持った人がいれば、全てを委ねてしまいたくなる。カリスマに従ってきた、民衆の例は、古来から多くあるしね。

このドラマを見て、胸が熱くなるでしょう。
イ・ドの生き方を見ていると、心が震えるでしょう。
この素晴らしい王についていきたいと。
強烈なプロパガンダだよね、この偉大な王がいる朝鮮。素晴らしい王が(愛すべき王が)、創製したハングルという文字。愛国心を掻き立てるんだろうなぁ、と思います。

「根の深い木」でよく見かける感想が、ハングルに愛着を持つとか、李氏朝鮮時代に興味を持ったとか、ですものね。プロパガンダ、大成功ですわ。日本人の私が観ただけでも、そう思うのだから、韓国ではウリナラに思いを馳せるんでしょうね、このドラマ視聴後は。

「皆が文字を理解して書けることが、必ずしも正しいことと言えるだろうか」、とは脚本家からの問いかけだけれど、施政者から見れば、民は愚かな方がいいのでしょうね。
密本のチョン・ギジュンが語ったように。

ドラマ企画の一つとしては、
経筵制度と司憲府、司憲院、弘文館制度等を核心として王権を制限し、現代の内閣制と似ている宰相総裁、すなわち領議政を伴う政治制度を作ったチョン・ドジョンの思想と理想を見せることにより、現在の大韓民国国民である視聴者たちが、我が朝鮮がどれだけこの国をより一歩前進させようとしていたのかについて、努力とその偉大さを見せる。

ということらしいですけれども、「根の深い木」で、非常に面白いなぁ、と感じているのは、実は密本が保守派で、イ・ドが革新派であるということじゃないですか?
立場が逆転しているのが、非常に面白いのよね。

誰よりも「密本之書」(チョン・ドジョンの思想)の真髄を理解しているのが、王であるイ・ドだったということが、このドラマに奥行きを与えている。
ウリナラのプロパガンダは成功しているけれども、この「チョン・ドジョンの思想」というのが、イ・ドが実現しようとしていたようにしか、このドラマでは感じられなかったのだけれども(私だけ?)
「チョン・ドジョンの思想」を体現しているはずの密本の行動ががあまりにも保守的(しかも、かなり暴力的)で、だからかな、彼らの思想に魅力を感じない。
企画意図ではいかにこの思想が先進性があったかを語りたかったのだろうけれども、視聴者が惹かれるのはイ・ド、個人の生き方ではないのかしらん。
そこに、企画意図と、ドラマ展開がかい離しているアイロニーを感じるのだけれどもな。

いつもの如く、考え過ぎかな。

しかし、イ・ドは時代の徒花なんです。
彼みたいな王は、いないでしょう。
誰よりも民衆を愛し、誰よりも遠い未来をみつめ、誰よりも孤独の中に、一人たたずむ王は。
イ・ドはその先見性と、柔軟さ故に、最終話、たった一人で孤独と静かに寄りそっていく。
その、諦観をたたえたイ・ドの瞳が好きだったなぁ。
あの、美しい青年王が、最後孤独にたたずんでいるのかと思うと、堪らなく、せつない。
by moonlight-yuca | 2012-07-05 22:47 | 根の深い木 | Comments(0)
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