人気ブログランキング |

nothing hurt

yuca88.exblog.jp ブログトップ

宮廷女官若曦(ジャクギ)

a0192209_8415119.jpg
宮廷女官若曦(ジャクギ) Startling By Each Step 全35話 (2011年 中国)

■監督:リー・クォックリー
■原作:トン・ホア
■キャスト:
若曦:リウ・シーシー
第四皇子:ニッキー・ウー
第八皇子:ケビン・チェン
第十三皇子 :ユアン・ホン
第十四皇子 :ケニー・リン
第九皇子 :ハン・ドン
第十皇子 :イエ・ズーシン
康熙帝:ダミアン・ラウ
若蘭:アニー・リウ
明慧: シー・シャオチュン
明玉:リウ・ユーシン

【あらすじ】
清の康熙帝が中国を支配する時代、第八皇子の側室・若蘭の妹である若曦(じゃくぎ)が眠りから目を覚ます。しかし彼女の心には2011年からタイムスリップした張暁(ちょうしょう)が入り込んでいた。
現代に戻ろうとする張暁は走る馬の前に身を投げ出すが、馬に乗っていた第四皇子に助けられる。若曦としてこの時代に生きていくことを決めた張暁は現代と清の時代の人の考え方や習慣の違いに悩むが、姉の若蘭たちに支えられ、徐々に宮廷生活になじんでいく。そして皇子たちと接するうち、若曦に対し恋愛感情を持ち始めた第八皇子と第四皇子の間で、若曦の心は揺らぎはじめる。
朝廷では年老いてきた康熙帝の跡継ぎ問題が起こり、9人の皇子たちによる皇位争い――いわゆる“九王奪嫡"が勃発する。宮廷女官として康熙帝に仕える若曦はそんな皇子たちの争いを見守るが、騒動の結末を知っているが故に皇子たちの姿に心を痛める。
一方“九王奪嫡"の騒動の中、皇子たちには若曦の存在が次第に大きくなってくる。恋愛感情を持つ皇子、康熙帝の信を得ている若曦を利用しようとする皇子……。いつしか若曦をめぐるもうひとつの“九王奪嫡"が巻き起こる!!
ふたつの“九王奪嫡"に翻弄される若曦の運命はどうなるのか? 若曦として生きる張暁は現代に戻れるのか? 過酷な運命が若曦を待ち受ける!!


a0192209_8423384.gif


ダイナミックなドラマだったわ。物語の展開も、登場人物の心理描写も、CGも(爆)
何よりもダイナミックだったのは時の流れなのかしら。このドラマの影の主役は、やっぱり「時」なのでしょうね。
隆盛を誇っていた皇子、不遇をかこっていた皇子、野望を持った皇子、彼らもさまざまに変化をしていく。どんなに愛憎が入り乱れようとも、「時」は全ての人物の上に平等に流れていき、愛も憎しみも恨みも、はるか遠い記憶のかなたに押しやられて行っちゃうのね。
その時の流れが、切ない。

韓国ドラマでは「恨」を中心とした登場人物の情感が主題となるけれども、中国ドラマでは「時」を俯瞰したストーリーが主題となるのだろうか。それともこれは、タイムスリップという特異な設定を用いた「歩歩驚心」だからこそ、感じる主題なのだろうか。







a0192209_8591873.jpg
35話で現代に魂が戻ったルォシーが、絵を見ながら「私はここにいたんだわ」と言ったのがすごく感慨深い。

散々感想と考察を書き散らしていますが、当たっていることもあれば、見当違いの感想もあったりして、自分のこの2カ月にも及ぶ記事を読み返すと、面白かったわ。
その中の22話において、下記の考察は当たらずとも遠からずといったところか。

21話では「私を忘れないでね」と言うルォシー。それはただ単純な意味ではなくて、彼女の魂がこの時代にいたということを忘れないで・・・という意味も含んでいるに違いない。魂はいずれ現代に還るかもしれないが、彼女の魂がこの時代で愛と苦悩の日々を送ったことを忘れないで欲しいのだろうなぁ。


どんな時の流れに身を置こうとも、人間は自分がここに存在していたという、実感が欲しい、孤独でさびしい生き物なのだ。その実感は、あるいは野心を果たすことだったり、子供を産むことだったり、愛に身を焦がすことだったり、なんだっていいのだけれども、自分がここに存在する、という実感さえあれば、生きていけるものじゃないかしら。
だから、ルォシーは、最初から時代の表舞台に出ることが許されない存在だったのではあるが、自分が存在するという実感を味わいたくて、8皇子や4皇子と恋に落ち、13皇子とソウルメイトになり、14皇子と共犯者のような情愛を交わすのだ。皇子たちから愛されると言うことが、彼女が、自分の存在を実感できる瞬間だったから。

そんなルォシーの愛憎も、時の流れにいつしか風化していき、残ったのは微かな記憶と、絵が1枚ということが、泣けて泣けて仕方がないよな~

a0192209_9112028.jpg
自由になりたいと願いながらも、何かに囚われないと(愛や地位や、家族に)生きていけない哀しさが、人間にはあるんだわ。




a0192209_9133995.jpg
a0192209_913462.jpg
a0192209_9135580.jpg
a0192209_914777.jpg
a0192209_9141624.jpg
皇子たちにも、等しく時は流れていき、彼ら自身の結末へと向かっていく。そして、皇帝は独り、広大な紫禁城に佇むしかないのだ。その圧倒的な孤独感。皇帝になったから幸せ・・・ということではなく、愛を失い、理解者を失い、雍正帝の上にも無残にも時は流れ、彼はなすすべもないのだ。







■■■

時の流れの残酷さの前では、愛憎に苦しんだあの日々さえも一瞬の瞬きにもすぎない・・・という、ビターな結末が非常に気に入っています。歴史ドラマはやっぱり、ハッピーではいけないと思うから。「時」の流れの前で、おののき立ちすくむ人間を描くのが歴史ドラマですから。
「歩歩驚心」はそういう意味では大満足。おそらく、私は、今から制作されるでろうと噂されている「歩歩驚心」の続編には全く、興味がないのよね。
それは、もう、似ても似つかぬ作品であろうから。また違う、主題のドラマであるべきだから、続編は。

a0192209_927380.jpg
それよりも、2013年に公開予定の、原作者が同じトン・ファの「大漠谣」に興味津々。
主役はリウ・シーシーと、フー・ゴー、エディ・ポン。狼に育てられたヒロインと2人のヒーロー。またしても思いっきり少女マンガではありますが、プロットを読んだだけでも面白そうだわ。
この作品も日本で紹介されるように、切に願います。

どうやら辮髪ではないみたいだし、こちらのドラマの方がとっつきやすいかも(笑)
「歩歩驚心」の原作者トン・ファには非常に興味があるのよね。プロットの組み立てがパズルみたいにピタッとハマるところが好きなの。例えばルォシーが4サマと書を嗜むことを想像しているシーンが、最終話のあの悲劇につながるなんて、想像つかなかったし、上手いなぁ~と舌を巻きましたもの。
おそらく「宮廷女官ジャクギ」ではドラマの時間制約上、さまざまなプロットがはしょられているみたいだけれども、14がルォシーの簪を、実は密かに大切に持っていた・・・なんてエピソードがドラマで紹介されていたら、14に対する視聴者の反応も又、違ってたでしょうし。

そんな訳で、「大漠谣」! 楽しみです。

a0192209_9271837.jpg
a0192209_9272559.jpg
a0192209_9273474.jpg
a0192209_9274239.jpg

by moonlight-yuca | 2012-12-09 09:33 | 宮廷女官若曦 | Comments(10)
Commented by yumesj at 2012-12-09 19:21 x
時の流れ、ダイナミック。
まさにそうですねー
韓国の大河史劇を見慣れているせいか、最初はついて行くのがやっとでした。
それぞれのキャラクターが上手く立っていたけど、一番ブレがなかったのが十三じゃないかなぁ…
成長株は十四爺ですがね!
語り足りないので私もブログに書く予定ですが、皆さんの素晴らしい記事を読み満足してしまってます(笑)

続編は現代劇ですよね。
ちょっと四と八との現代はキツそう(爆)
歳的に十四や十三、九とかとラブラインが見たいです(爆)
原作者さんの次作、九爺も出るみたいですよー。
Commented at 2012-12-09 21:41 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by momo at 2012-12-11 10:33 x
続編は見ないでしょうね。

あの終わり方で納得です。
ルォシーちゃんの肉体の「生きたい」という呪縛から張暁が解放されるには肉体の消滅しかなかったはずですから、たぶん。

お師匠さまのお蔭で、秘密の花園から私も戻ってこれました。

屋根部屋を途中退室して、M-netに加入しまして
イニョン王妃の男をへろへろになって視聴しています。
お師匠さま、ありがとうございます。
Commented by 豆大福 at 2012-12-11 17:16 x
結局、押し出されるように最終回を見終えました。
ラスト、張暁と一緒に涙目で観ていたのに。えぇーっ。髪の毛ある!?って思ったら笑っちゃって…。
結局、髪の毛のある彼等を観る為に続編も観ちゃいそうです。
Commented by moonlight-yuca at 2012-12-11 22:36
♪yumeさん、コメントありがとうございます~♪

なんだかね、「ブーブー」の後にyumeさんみたいにハマれるドラマがなくって、虚脱状態な私です・・・
散々、もうルォシー訳わかんない!と言いながら、ドハマリしていたみたいですよ(笑)

韓国の歴史ドラマ(・・・あまり見ていないですけれども)とはまた違ったニュアンスを、大陸ドラマは教えてくれました。登場人物たちの愛憎をじっくり描くより、時の流れに翻弄される人間というのを見せたいのかな。それは、検閲が入るからかもしれないけれども、キャラクターのあっさりとした描かれ方に、本当にびっくりよ。

現代編はどうなのでしょうね。まず、キャストが同じでないと嫌だなぁ~ 髪の毛がある彼らに違和感を抱きそうです。

>原作者さんの次作、九爺も出るみたいですよー。
「ブーブー」では何かを仕出かしそうだったのに、影が薄かった9。活躍が楽しみだわ♪

Commented by moonlight-yuca at 2012-12-11 22:43
♪鍵コメさん、コメントありがとうございます~♪

「ブーブー」のキャラについて、散々考察してきたので、総評になったら、書くことがない私(笑)
あまりにダイナミックにストーリーが展開していくので、度肝を抜かれて、なんとかキャラを理解しようとがんばった全35話。
楽しかったですよね~ しかしやっぱり最終的には、「時間」とか「孤独」とかを感じました。
本当に、大陸ドラマですよね。スケール感が大きい。
そんなことを教えてくれたドラマです。

トップ画像、いいですよね。これがこのドラマで言いたかったことなのかなぁ、とも思います。広大な紫禁城の前に立ちすくむ孤独な皇帝。
ゾクゾクします。ロマンですよね。

本当に鍵コメさんと、共にこのドラマ視聴できて幸せでした。

また、お時間のある時にお立ち寄りいただけたら、幸せです♪

Commented by moonlight-yuca at 2012-12-11 22:59
♪momoさん、コメントありがとう~♪

>ルォシーちゃんの肉体の「生きたい」という呪縛から張暁が解放されるには肉体の消滅しかなかったはずですから、たぶん。
うわあ!秀逸な、鋭い、ご指摘です。
そうやって考えると面白いですね。うんうん。

張暁の魂って、ルォシーちゃんの肉体に引きずられていましたよね。張暁が怖いと4サマを思っていても、ルォシーの肉体が4サマに惹かれていったのかな、とも思っていたのですけれども。
ルォシーちゃんってボディタッチに弱いタイプですもの(笑)
肉体が好きになる男に、魂が引きずられていた・・・そんな恋愛だったと思います。
原作では、魂は現代に戻らずに、ジ・エンド、らしいです。
その方がビターで、感動的で、号泣したのじゃないかしらとも思うのですが、やっぱり悲恋で終わるより、未来に希望を持った終わり方の方が好きなのかな。
でも、あまり現代編には期待してないです、私も。

「屋根部屋」私も途中で止まっている・・・「イニョン」はキャストが嫌いでなければ、ニコニコ視聴できるドラマですよね~
M-netで始まる「優しい男」も期待。

momoさんこそ、私の師匠です(笑)
Commented by moonlight-yuca at 2012-12-11 23:03
♪豆大福さん、コメントありがとう~♪

>髪の毛ある!?って思ったら笑っちゃって…。
そうそう、しかもその髪の毛が、妙に合ってないような気がして(爆) カツラかっ、と思ってじ~っと、食い入るように視聴していました。
私も哀しさの余韻がなかったわぁ~

現代編は怖いもの見たさも、あるかも。
どうなるんでしょうね?

「ブーブー」視聴ご一緒できて、本当に楽しかったです♪

あまりにダイナミックなストーリー展開に、完走した後も、なんだか私の体から魂が半分抜けかけたような気がしています(笑)

Commented by はる at 2013-02-05 08:32 x
yucaさん、おはようございます^^

昨晩見終わりまして、虚脱状態でございます
視聴後、4サマとルォシーちゃんのシーンが頭
ぐるぐる回って寝つけず(爆)
あの辮髪・キョンシーを思い出す装い・三角帽
見ることはないな・・なんて思ってた自分
見てよかったーーーーー
記憶にずーと残るドラマですね
ルォシーちゃん演じる:リウ・シーシー
魅力ある女優さんですね
途中から韓国のキム・ヒョンジュに被ってね

実は、5話まで視聴して停滞しておりました
8べえが受け付けられず(苦笑)
しかし、そんな生易しいドラマではなかったですね

それぞれの皇子の悲しい愛
犠牲となっていく女性達
あの9皇子のエピソードはびっくりしました
蒸し刑って(涙)

4サマの言葉少ない感情表現
目線・めったに見れない笑顔・握り拳、シビレマシタ

女性陣の装いも、素敵でした
この装いをして、あの挨拶をしてみたい(爆)

続編が作られるそうですが
最終話の現代にいる4サマとルォシーちゃん
なんか・・ちがう
辮髪完全に克服だわ

再度視聴いきます~~
Commented by moonlight-yuca at 2013-02-05 21:38
♪はるさん、完走お疲れ様です~♪

よかったでしょ!面白いですよね。物語がダイナミックだったよね。

>8べえが受け付けられず(苦笑)
そうそう、序盤、皆さま8べえがうざい(笑)とか、キモイとか言ってましたもの~ なんだか立場を利用してルォシーをかどわかそうとする悪い人に見えますよね。しかし、8べえも不憫な奴でした。

>目線・めったに見れない笑顔・握り拳、シビレマシタ
そう、あの握りこぶしだけが彼の心を物語っていてね・・・皇帝になっても幸せではないという皮肉が泣かせますよね・・・あの後彼はたった一人で(・・・奥さんいい人だったけれども)あの紫禁城にいるのかと思うと、切ない。

>この装いをして、あの挨拶をしてみたい(爆)
密かに家であのあいさつしていました(爆) なんだか可愛いですよね。ぽっくりも可愛かった♪

>辮髪完全に克服だわ

辮髪なんて・・・となよなよしていた自分が信じられないくらいに、ソッコーでハマりましたね。綺麗な衣装と残酷な刑罰のアンバランスさがまた、何ともいえず強烈でした。

あ、私ももう一度、再視聴しようかしらん。
line

blogお引越ししました。


by yuca
line