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Q10

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Q10 全9話 (2010年 日本)

■プロデューサー:河野英裕
■脚本:木皿泉
■キャスト:
深井平太(佐藤健)
Q10(前田敦子)
小川訪(田中祐二)
柳栗子(薬師丸ひろ子)
小川しげ(白石かよ子)

【あらすじ】
平凡な高校3年生の深井平太は、ある日理科準備室で女の子の姿をしたロボットを起動させてしまう。平太によりQ10と名付けられたロボットは、平太から人間について教えられ、学び始める…。
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 あー、やっぱり木皿泉って、心にすとんと言葉が入ってくる脚本家だなぁ。
いいなぁ。

「モンスター」→「3月のライオン」ときて、無性に学園モノが視聴したくなってとっておきの「Q10」視聴しました。


木皿泉の同じ学園モノ「野ブタ。をプロデュース」では、人間の「悪意」というものを苦く描いていたのだか、「Q10」ではむしろ生きていくうえでどこからともなく発生する「悪意」ではなく、ただただいつかやってくる「別れ」について9話を通して語っているような気がします。

それは脚本家木皿泉の心境の変化なんでしょうね。
「野ブタ。」では、パートナーと共に世界と(悪意と)闘っていた彼らが、大福さんの闘病を経て「Q10」では、互いが一緒にいられる時間はあとどれくらいだろうか、という愛おしさと哀しみに変化してきたという。

「Q10」はどんなに大切に思っていても、どんなに失いたくないと思っていても、いつかはやってくる「別れ」について描いている物語なんです。
それは誰しもが出逢った瞬間に、別れに向かって歩いていっているんだという、悲しさ。
生きているって悲しいよね、まるで数々の別れを経験するために生きているかのようであり。


木皿泉の最近の作品、「昨夜のカレー、明日のパン」、舞台「君ほほえめば」でもそういう別れへの、どうしようもない人間の悲しさを描いているのよね。

だからこそ、♪ いつも幸せすぎたのに 気づかない2人だった ♪(さらば恋人)その一瞬一瞬の幸せの時間を、後悔がないように大切に過ごそう、と手を変え品を変え、私たちに木皿泉は語りかける。
彼らの作品には、いつも日常のしあわせが丁寧にすくい取られているけれども、その日常の向こうに、あの世の深淵が見えるような気がする。
この世とあの世の境目のぎりぎりで、踏みとどまって、前を向いて、笑って生きようよ。
そんなメッセージを感じる。

木皿泉のドラマは名言の宝庫でもある。
恋は革命ですよ。
自分の中の常識が全部ひっくり返ってしまうようなものなの


ポッカリ開いた空洞はその先ずっと満たされない。
だけどそれは大切な人がいた証拠だ、大切な人のために生きた証拠だ。
全てが満たされていたと思っていた子供時代にももう戻れないのかもしれないけど俺はそれでいい。


本当に怖いのは、不幸そのものではありません。
一番怖いのは不幸になった時、考えるのを止めてしまう事です。
つまり、一番の敵は自分の中にあるのです。


明日の匂いがする。


うん。セリフを抜き出すだけでも、泣けてきちゃう。


木皿泉のドラマはいつも「自分の居場所はどこにあるの? 私はここにいていいの?」がテーマである。
誰もが持っている世界に対してのこの不安に、「いてよしッ!」と断言するんだ。
だから救われるの、私も。
ああ、こんな私でも、この世界にいていいんだ、と受け入れてもらう喜びをいつも作品から感じます。


2013年は木皿泉にとって、かなり精力的に(驚くぐらい!)活動された1年でもあり、ファンとしては至福の1年でもありました。
本にドラマに映画に舞台にと。

2014年は薬師丸ひろ子出演の舞台「ハルナガニ」がやってきます。
でも願わくば、また連続ドラマを視聴したいなぁ、と思います。



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by moonlight-yuca | 2013-12-27 22:29 | ■日本ドラマ■ | Comments(2)
Commented by はる at 2013-12-28 09:09 x
yucaさん、こんにちは^ ^

いよいよなこの時期、まったりしてるバヤイではないのに 苦笑

Q10、配役で見なかったドラマ
その後に、NHKでの木皿泉ドキュメンタリーを見たのです。
綺麗事でもなく、夫婦が向き合ってる
現実とつい出てしまう日常の言動。
そのお二人の共同作業の風景を
釘付けに見た記憶あります。

薬師丸ひろ子主演
ネットで見ました。
見に行きたいなー^o^
Commented by moonlight-yuca at 2013-12-28 20:40
♪はるさん、コメントありがとうございます♪


まったり、ほっこりしております、私(爆)


>木皿泉ドキュメンタリー
観ました、観ました。
木皿泉って、派手さはないけれども心に染みいる脚本を書かれます。
日常のなんてことないヒトコマがどれだけ幸せだったんだろうか・・・という少し物悲しい感じ。
過ぎゆく時間、いつかやってくる別れを描く作家さんです。

>Q10、配役で見なかったドラマ
私も、3年かかってやっと見ようと思いました(笑)
当時は「善徳女王」に夢中で、こういう学園モノのまったりしたドラマを見る気分じゃなかったので。
視聴するのもタイミングですね。

>見に行きたいなー^o^
見に来たたいです。でもチケットがとれるかなぁ・・・



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