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箱の中

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木原音瀬。このはらなりせ、とそっと呟いてみる。

乱読家なので、あらゆるジャンルの小説を読んできた。
その中には、BLのジャンルも、もちろんあったりして。
私は男男小説なら戦って最終的に殺し合って頂きたい性質なので、実際のところBLでは読むが本がなかったのよね。
仲良くされると困ります、みたいな。
おまけに、昨今のBLはどの小説でも、ものすごく床運動をフィジカルに頑張ってる感はありますよね。
とにかく登場人物の、体は動かそう・・・みたいな。
健康的な感じさえ受けちゃうのです。
体力勝負なお話なので、非体育会系な読者の私の萌えどころはありませんでした(爆)


しかし、私よりも歴戦練磨のお姐さん方は、こぞって木原音瀬を絶賛していました。
とにかく、イタイ、と。狂おしくイタイと。
ここで言うイタイとは、もちろん心が、ということも含まれるけれども、肉体的にもイタイ、という意味。
BL初心者が手を出してはいけない、作家が木原音瀬だった。

とにかく彼女の描く題材が、その発想が、ものすごい。
生半可な気持ちで、彼女の作品を読むと、ノックアウトされます。
こんなに残酷な(突拍子もない)テーマなのに、どうしてこれほど、切なく、苦しく、果てしなく悲しいのだろうか。
読んでいくうちに、悲しくて、悲しくて、悲しくて、心が、イタイ。

そんな風に感じさせる作家は、木原音瀬以外、私は知らない。
本当にすごい作品ばかりなのだが、哀しいかな、BL界でしか、語られなかったの。彼女の凄さは。
BL界の芥川賞作家とまで、お姐さん方の間ではささやかれていました(爆)

そんな、木原音瀬の「箱の中」が講談社文庫となって、発売されるらしい。
一般商業にデビューなのね… いやあ、驚きました。
しかし「箱の中」は傑作です。(イタさ指数は控えめですが)
この作品が、巷でどう受け入れられるのだろうか。
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by moonlight-yuca | 2012-08-31 16:24 | ■本■ | Comments(0)
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